2019.03.03
映画に寄せられたコメント④ 原田郁子さん(クラムボン)
映画に寄せられたコメント第四弾は原田郁子さん。
原田さんは1999年にメジャーデビューしたバンドクラムボンのボーカリストとして若者に絶大な人気を誇り、2004年にはソロとしてのアルバムもリリースしたミュージシャンです。
監督も日比谷野音でのライブや夏のフェスには何度も参加したそう!クラムボンや原田郁子さんの楽曲が放つ唯一無二の世界観から色々なものを受け取ったファンは多いはず。原田さんは本作を繰り返し観てさまざまな事を感じ取ってくださったそうです。
素敵なコメントありがとうございました。
静けさに、耳を傾けて、聴く。
その情熱を。
おもしろい物語に出会うと、その主人公たちが、今も、どこかに居るような気がすることがある。
この映画は、ヤスナリくんがヤスナリくんを、モトナリさんがモトナリさんを、演じている。
本当に、今も、どこかで、狂言の日々を送り、稽古をつづけ、芸の道を歩んでおられる。
「よあけの焚き火」を拝見して、あぁ、こういう伝え方、伝わり方があるんだなぁ、と思った。
おそらく、時間をかけて、理解を深め、
ヤスナリくん親子に寄り添い、丹念に、敬意を込めて、映画にしていったのだろう。
信州の澄んだ空気。
それぞれの眼差し。
揺れ動く心。
わたしなんぞには、計り知れない、圧倒的な厳しさ。
伝統を守り継いでいくということ。
だからこそ、なのか、ふざけたり、
「はーーーーーっ はっ はっ はっ はっ 」のシーンが、なんとも愛おしかった。
個人的には、坂田明さん、音楽を担当された坂田学さん親子の “ 響演 “ も、嬉しかった。
ぜひいつか、狂言の舞台を観てみたいです。
原田郁子(クラムボン)